「うちの子、最近毛並みがパサパサ…」「前はもっとフワフワだったのに…」「ブラッシングしても、すぐに毛玉ができちゃう…」
小型犬の飼い主さんから、そんな悩みをよく聞きます。 小型犬の魅力の一つである、ふわふわで美しい被毛。 しかし、様々な原因によって、毛並みが悪くなってしまうことがあります。
「もう、うちの子のふわふわ毛並みは戻らないの…？」
いいえ、そんなことはありません！ 適切なケアをすることで、愛犬のふわふわ毛並みを取り戻し、美しさをキープすることができます。
この記事では、小型犬の毛並みが悪くなる原因、食事でできること、毛並みケアフードの選び方、ブラッシングの重要性とコツ、そしてシャンプーのポイントまで、詳しく解説します。
愛犬の「ふわふわ」と「健康」のために、今日からできる毛並みケアを始めましょう！
「うちの子、毛並みがパサパサ…」小型犬の被毛の悩み、原因と対策
なぜ？小型犬の毛並みが悪くなる原因
小型犬の毛並みが悪くなる原因は、様々ですが、主なものとしては、以下のものがあります。
食事
栄養不足: タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、毛並みの健康に必要な栄養素が不足すると、毛並みが悪くなります。
偏った食事: 特定の栄養素ばかりを過剰に摂取したり、逆に不足したりすると、栄養バランスが崩れ、毛並みに悪影響が出ます。
アレルギー: 特定の食品に含まれるタンパク質がアレルゲンとなり、皮膚や被毛に炎症が起こり、毛並みが悪くなることがあります。
シャンプー
シャンプーのしすぎ: シャンプーのしすぎは、皮膚の必要な油分まで洗い流してしまい、乾燥やフケの原因となります。
シャンプーが合わない: 刺激の強いシャンプーや、愛犬の皮膚に合わないシャンプーを使用すると、皮膚トラブルを引き起こし、毛並みが悪くなることがあります。
ブラッシング
ブラッシング不足: ブラッシング不足は、毛玉やもつれの原因となり、毛並みを悪くします。 また、皮膚の新陳代謝を妨げ、フケやかゆみの原因にもなります。
間違ったブラッシング: 力を入れすぎたり、間違った方向にブラッシングしたりすると、被毛を傷つけ、毛並みを悪くします。
病気
皮膚病: アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、膿皮症、真菌症など、様々な皮膚病が、毛並みを悪化させる原因となります。
内分泌疾患: 甲状腺機能低下症、クッシング症候群などの内分泌疾患が、毛並みに影響を与えることがあります。
その他: 腎臓病、肝臓病、栄養失調なども、毛並みを悪くする可能性があります。
加齢
加齢とともに、皮膚の新陳代謝が低下し、被毛の成長サイクルが乱れることで、毛並みが悪くなることがあります。
ストレス
ストレスは、ホルモンバランスの乱れや、免疫力低下を引き起こし、毛並みに悪影響を与えることがあります。
放置するとどうなる？毛並み悪化のリスク
毛並みの悪化を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 見た目が悪くなる
- 皮膚病の悪化
- 毛玉、もつれ
- 皮膚の乾燥、フケ、かゆみ
- 脱毛
理想の毛並みって？
犬種によって、理想的な毛並みは異なりますが、一般的に、健康な毛並みは、
- 光沢がある
- 滑らか
- 柔らかい
- 弾力がある
- 毛玉やもつれがない
といった特徴があります。
愛犬の「ふわふわ」を取り戻すために！
愛犬の毛並みが悪くなってしまった場合でも、諦める必要はありません。 原因を特定し、適切なケアをすることで、ふわふわで美しい毛並みを取り戻すことができます。
次の章からは、ふわふわ毛並みを取り戻すための具体的な方法を解説します。
ふわふわ毛並みは食事から！栄養満点フードで内側からケア
毛並みに良い栄養素
美しい毛並みを保つためには、以下の栄養素をバランス良く摂取することが大切です。
良質なタンパク質
タンパク質は、皮膚や被毛の主成分であるケラチンの材料となります。 良質なタンパク質が不足すると、毛が細くなったり、抜け毛が増えたり、毛並みがパサついたりします。 鶏ささみ、胸肉、白身魚、ラム肉、卵、大豆製品などがおすすめです。
オメガ3脂肪酸
DHA（ドコサヘキサエン酸）やEPA（エイコサペンタエン酸）などのオメガ3脂肪酸は、炎症を抑える働きがあり、皮膚の健康をサポートします。 また、被毛に潤いを与え、ツヤを出す効果も期待できます。 青魚（サバ、イワシ、アジなど）、サーモン、マグロ、亜麻仁油、エゴマ油などに多く含まれています。
オメガ6脂肪酸
リノール酸やγ-リノレン酸などのオメガ6脂肪酸は、皮膚のバリア機能を高め、乾燥を防ぐ効果が期待できます。 植物油（コーン油、大豆油など）に多く含まれています。
ただし、オメガ6脂肪酸は、過剰に摂取すると炎症を悪化させる可能性があるため、オメガ3脂肪酸とのバランスが重要です。 理想的なバランスは、オメガ3脂肪酸：オメガ6脂肪酸＝1：2～1：4程度と言われています。
亜鉛
亜鉛は、皮膚や被毛の健康維持に欠かせないミネラルです。 亜鉛が不足すると、脱毛や皮膚炎の原因となることがあります。 レバー、牛肉、牡蠣、チーズなどに多く含まれています。
ビタミンA
ビタミンAは、皮膚の新陳代謝を促進し、健康な皮膚を保つ働きがあります。 レバー、卵黄、緑黄色野菜などに多く含まれています。
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用があり、皮膚や被毛の老化を防ぐ働きがあります。 また、血行を促進し、皮膚の新陳代謝を活発にする効果も期待できます。 植物油、ナッツ類、アボカドなどに多く含まれています。
要注意！毛並みを悪くする可能性のある成分
以下の成分は、毛並みを悪くする可能性があるため、注意が必要です。
人工添加物: 着色料、香料、保存料などの人工添加物は、アレルギーや皮膚トラブルの原因となることがあります。
粗悪なタンパク質: 「ミートミール」「チキンミール」などの曖昧な表記のタンパク質源は、品質が低い可能性があります。
穀物（特に小麦、トウモロコシ）: 犬によっては、アレルギーの原因となることがあります。
過剰な塩分、糖分: 皮膚や被毛の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、肥満や病気の原因にもなります。
手作り食という選択肢も
「市販のフードは、何が入っているかわからないから不安…」
そんな飼い主さんには、手作り食という選択肢もあります。
手作り食なら、愛犬の体質や好みに合わせて、食材を自由に選ぶことができます。 また、添加物を一切使用しない、安心・安全な食事を与えることができます。
ただし、手作り食は、栄養バランスが偏りやすいというデメリットもあります。 獣医さんやペット栄養管理士に相談しながら、適切なレシピを作成するようにしましょう。
愛犬にぴったりのフードは？毛並みケアフード選びのポイント
パッケージのココをチェック！
毛並みケアフードを選ぶ際は、まず、パッケージの以下の点を確認しましょう。
原材料: 良質なタンパク質源が使用されているか、避けたい成分が含まれていないか、必ず確認しましょう。
成分: タンパク質、脂質、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、亜鉛、ビタミンA、ビタミンEなどの含有量を確認しましょう。
添加物: 人工添加物（着色料、香料、保存料など）が使用されていないか確認しましょう。
「皮膚・被毛ケア」用フードって？
「皮膚・被毛ケア」用フードは、皮膚や被毛の健康維持に必要な栄養素を強化したフードです。 皮膚トラブルや毛並みの悩みを抱えている犬におすすめです。
信頼できるメーカーを選ぼう！
毛並みケアフードは、様々なメーカーから販売されています。 信頼できるメーカーを選ぶためには、以下のポイントを参考にしましょう。
情報開示がしっかりしている: 原材料、製造工程、品質管理など、情報を積極的に開示しているメーカーは、信頼できる可能性が高いです。
獣医師や専門家と連携している: 獣医師やペット栄養管理士などの専門家と連携して、製品開発を行っているメーカーは、より安心です。
お客様相談室がある: お客様相談室があり、質問や相談に丁寧に対応してくれるメーカーは、信頼できます。
毛並みケアの基本！ブラッシングで、目指せ！ふわふわ
なぜブラッシングが大切なの？
ブラッシングは、毛並みケアの基本です。 ブラッシングには、以下のような効果があります。
- 抜け毛、汚れ、ホコリを取り除く
- 毛玉、もつれを防ぐ
- 皮膚の血行を促進する
- 皮膚の新陳代謝を活発にする
- 皮膚と被毛に油分を行き渡らせ、ツヤを出す
- ノミ、ダニなどの寄生虫を予防する
- 愛犬とのコミュニケーションを深める
ブラッシングの頻度
ブラッシングの頻度は、犬種や毛質、季節によって異なりますが、一般的に、
- 長毛種: 毎日
- 短毛種: 週2～3回
を目安に行いましょう。
換毛期（春と秋）は、抜け毛が増えるため、普段よりもこまめにブラッシングする必要があります。
愛犬に合ったブラシを選ぼう
犬のブラシには、様々な種類があります。 愛犬の毛質や、目的に合わせて、適切なブラシを選びましょう。
スリッカーブラシ
- 特徴: 細い針金のようなピンが、密集して付いているブラシです。
- 用途: 抜け毛や毛玉を取り除くのに適しています。
- 注意点: 皮膚を傷つけやすいため、力を入れすぎないように注意しましょう。
ピンブラシ
- 特徴: 先端が丸いピンが付いているブラシです。
- 用途: 長毛種のブラッシングや、マッサージに適しています。
獣毛ブラシ
- 特徴: 豚毛や猪毛などの天然毛を使用したブラシです。
- 用途: 被毛にツヤを出し、静電気を防ぐ効果があります。 仕上げ用として使うのがおすすめです。
コーム
- 特徴: 細い櫛歯が付いているブラシです。
- 用途: 毛玉やもつれをほぐしたり、抜け毛を取り除いたりするのに適しています。
ブラッシングのコツ
- 毛の流れに沿って、優しくブラッシングする
- 力を入れすぎない
- 皮膚を傷つけないように注意する
- 毛玉やもつれは、無理に引っ張らず、少しずつほぐす
- ブラッシングを嫌がる場合は、おやつを与えながら行う
- ブラッシング後は、褒めてあげる
シャンプーで、さらに美しく！
シャンプーの頻度
シャンプーの頻度は、犬種や毛質、皮膚の状態、季節によって異なりますが、一般的に、月に1～2回程度が目安です。 シャンプーのしすぎは、皮膚の必要な油分まで洗い流してしまい、乾燥やフケの原因となるため、注意が必要です。
愛犬に合ったシャンプーを選ぼう
犬の皮膚は、人間よりもデリケートです。 必ず犬用のシャンプーを使用しましょう。
低刺激性のシャンプー: 皮膚が弱い犬や、アレルギー体質の犬には、低刺激性のシャンプーがおすすめです。
保湿成分配合のシャンプー: 皮膚が乾燥しやすい犬には、保湿成分配合のシャンプーがおすすめです。
薬用シャンプー: 皮膚病の犬には、獣医さんに相談して、薬用シャンプーを使用しましょう。
シャンプーのコツ
- シャンプー前に、ブラッシングで抜け毛や汚れを落とす
- シャンプー液は、ぬるま湯で薄めてから使う
- 皮膚を優しくマッサージするように洗う
- シャンプー液が残らないように、しっかりとすすぐ
- タオルで水気を拭き取り、ドライヤーで完全に乾かす
- シャンプー後は、保湿剤で皮膚を保湿する
まとめ: 愛情とケアで、愛犬のふわふわ毛並みをキープ！
小型犬のふわふわで美しい毛並みを保つためには、食事、ブラッシング、シャンプーなど、日頃からのケアが大切です。
今回ご紹介した情報を参考に、
- 毛並みに良い栄養素をバランス良く摂取する
- 愛犬に合ったフードを選ぶ
- 毎日、適切なブラッシングを行う
- 月に1～2回程度、シャンプーをする
など、愛犬に合った毛並みケアを実践してみてください。
そして、高品質な原材料を使用し、皮膚・被毛の健康維持に配慮されたフードや、獣医師と共同開発したフードなども、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
愛犬の「ふわふわ」と「健康」のために、飼い主さんにできることはたくさんあります。 愛情とケアで、愛犬の美しい毛並みをキープしましょう！
